学術ネットワーク Academic Network for Shurijo Reconstruction and Renaissance 琉球大学は、学術的な立場から首里城の再興に貢献します。

写真:河野哲舟

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No. 27 首里城関連トピックのご案内(2021年4月16日)

━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.027 ━2021.4.16━━

首里城学術ネットワーク メールマガジン

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*このメールは、首里城再興学術ネットワークのイベントに参加された方、

 沖縄県振興審議会委員等情報交換会ご案内メンバー、

 およびメール配信を希望された方などにお届けしております。

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こんにちは!

お初にお目にかかる皆さまもおられるかもしれませんが、

首里城再興学術ネットワークのメルマガ担当です。

 

落葉樹の新芽が日増しにその色を深くしていく様と、

換気のために開けた窓から吹き込む風に感じる潤いとに、

季節が「うりずん」から「若夏」へ移り変わっていくのを感じる毎日ですが、

皆さま、健やかにお過ごしでしょうか。

 

令和3年度初となる今号は、

メルマガ発行開始1年が経過したこともあり、

改めての自己紹介ではないのですが、

私どもネットワークとは何者なのかをコンパクトに振り返りつつ、

首里城関連トピックをお届けしたいと思います。

 

 

【1 首里城再興学術ネットワークについて】———————————

 

私どもネットワークは、

令和元年10月の首里城が消失した当日に、

琉球大学 西田睦学長が発信した、

「本学としても可能な限りそれに協力させていただきたい」

というメッセージに端を発しつつも、

組織の枠を超えて、

首里城再興に学術面から貢献するプラットフォーム構築を目指し、活動しています。

 

令和元年11月から始まった私たちの活動は、

2回のシンポジウムの開催、

正殿の瓦礫が撤去される前の首里城公園への現場視察、

首里城に関する学内研究プロジェクトの支援制度の新設、

WEBサイト、SNS、メルマガなどを活用した情報発信などへと広がってきました。

 

ネットワークの設立に当たっての学長諮問から理事答申に至る経緯や

その検討内容、これまでの活動の詳細は、

ネットワークのWEBサイトに掲載しています。

興味を持っていただけましたなら、

どうぞ私どものサイトをご訪問ください。

 

■「首里城再興学術ネットワーク(仮称)」の設立について(ネットワークWEBサイト)

https://res.skr.u-ryukyu.ac.jp/about_shurijo_net.html

 

組織の枠を超えて

「首里城の再興」という新しい地域課題に対応する取組は、

昨年12月に公表された

[国立大学法人等の令和元年度に係る業務の実績に関する評価]において、

大学の強みや特色が発揮された取組に対する評定である

[注目すべき点]として取り上げられました。

このありがたい評価は、

これまで私たちの活動に対して、

ご理解とご協力をいただいた学内外の皆さまと分かち合うべきものと認識し、

期待される役割の大きさを、粛然と襟を正し受け止めているところです。

 

■国立大学法人等の令和元年度評価結果について(文部科学省ホームページ)

 リンク先で表示される資料の7枚目にネットワークの活動が取り上げられています。

https://www.mext.go.jp/content/20201223-mxt_hojinka-000011660_005.pdf

 

少し長くなってしまいましたが、

私たちは、これからも

「学術研究の成果や営みそのもので、首里城の再建に貢献する」場として、

今はまだ、活動する微生物の少ない、

とても肥沃とは言えない土壌かもしれませんが、

いずれは、

首里城に関連する課題を自由に横断して共有・検討できるような

豊饒の大地となるべく活動を続けていきます。

 

 

【2 オンラインで受講可能!芸大 文化講座】———————————

 

今年度から公立大学法人へと移行した沖縄県立芸術大学では、

その芸術文化研究所が、

文化講座「沖縄芸術のダイナミズム」を開講しました。

 

今年度の文化講座は、

「様々な時代・社会状況に沖縄芸能がどのように直面し、

 変化を遂げてきたかに注目することによって、

 沖縄芸能のダイナミックな姿(※1)」

が学べるものとなっているようです。

※1 芸術文化研究所WEBサイト文化講座案内文から抜粋

 

今回の講座も、令和2年度に引き続き、

オンデマンド講座形式(YouTube配信)で開講されています。

講義は全14回で、

第1回「近世琉球における組踊」に始まる各先生方の講義が13回、

最終回となる第14回は、座談会形式で全体まとめを行う計画のようです。

 

私は、沖縄県が策定した[首里城復興基本計画]の

[基本施策8琉球文化のルネサンス]の施策展開において掲げられた

「多様性・独自性を持つ琉球文化の再認識」を、

個人的に達成することを目的に受講しています。

 

独学で学ぶとなると、

どことなく敷居が高く感じられる芸能というジャンルを、

好きな場所で、都合の良い時間帯に、

専門の先生方から教授いただける絶好の機会だと思います。

 

ご興味を持たれた方は、

次の芸術文化研究所のWEBサイトのご案内を確認ください。

 

■令和3年度 文化講座「沖縄芸術のダイナミズム」(沖縄県立芸術大学附属研究所WEBサイト)

http://www.ken.okigei.ac.jp/lectures/pg397.html

 

□参考:首里城復興基本計画(沖縄県公式HP)

https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/tokumei/hukoukihonkeikaku.html

3月30日に公表された基本計画は、

2月に募集していた基本計画(素案)に対する意見などを反映させたものになっているようです。

素案の時点ではなかった画像や図表が加わるなど、

読み手の理解を助けする工夫が凝らされた計画書だと思います。

 

 

【3 オンラインで首里を散策しよう!】———————————

 

新型コロナウイルス対策として、

沖縄県にも「まん延防止等重点措置」が適用されることとなり、

沖縄県からは県民への要請として

[不要不急の外出や移動を自粛すること]が求められていることもあり、

今回は、首里地域を散歩している気分が味わえるコンテンツをご紹介することにしました。

 

1.首里城を中心とした歴史・文化・まち(沖縄県公式首里城復興サイト)

https://www.shurijo-fukkou.jp/focusing/

 

 特命推進課さんのTwitterが「一押しのページ」と紹介するコンテンツです。

 首里城に関連する昔と今が、画像で比較できます。

 私は中山門の今昔の画像を見比べ、

 失われてしまったのは構築物や風景だけではないように感じました。

 

 □【特命推進課2年目がスタートしました!!】(沖縄県特命推進課公式Twitter)

https://twitter.com/okinawa_SMpref/status/1381879847870296070

 

 

2.那覇市内史跡・旧跡案内/地域 旧首里(那覇市歴史博物館)

http://www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp/archives/site_tax02/former-shuri-city

 

 史跡や旧跡の現在の写真と、その由緒や来歴が紹介されています。

 Google Mapsにポイントされた史跡などをストリートビューで巡ると、

 ここにこんな見どころが!という驚きをもたらしてくれると思います。

 

 

3.複層的な首里歴史まちづくり-歴史資源の多元性と新たな地図化-

 (NPO法人 首里まちづくり研究会WEBサイト)

https://www.e-sui.com/digitalmap/

 

 このコンテンツは、掲載されたマップを手にして、

 実際に首里を散策した方がより楽しめるものだとは思います。

 そうは思うのですが、

 首里に住まう人々の記憶がプロットされた

 [古都首里のまちづくり構想マップ]は、

 オンラインで眺めても、

 観光地という余所行きではない、

 日常の暮らしの場としての首里が感じ取れるものだと思いましたので、

 あえてこのコーナーでご紹介することにしました。

 首里の皆さんからの丁寧な聞き取りと、

 その情報を、利用者を引き付けつつ、

 しかも、スマホで読み通せる長さへとまとめ、

 さらに地図へプロットするという

 地道な調査と根気を要する作業とが結集しているマップを、

 ぜひ皆さん自身でご体感いただければと思います。

 

 

4.首里あるき((一財) 沖縄美ら島財団が運営するポータルサイト)

http://shuri-aruki.jp/

 

 首里地域に点在する史跡や観光名所が、

 美麗な画像と驚くほどの情報量で紹介されています。

 [なかゆくい]の項目は、

 映し出される画像から、

 三枚肉の柔らかさを思い出したりして、

 とても落ち着かなくなりますので、

 空腹時の閲覧は厳に慎まれることをお勧めします。

 

 

【4 学内:令和3年度 首里城再興研究プロジェクト公募開始!】———————————

 

前号でも予報したところですが、令和3年度公募がスタートしました。

応募締め切りは、令和2年5月14 日(金)17:00(期限厳守)で、

部局等で取りまとめての応募になります。

 

応募対象は、首里城及び周辺文化財の復元だけでなく、

琉球の歴史・文化、複層的な首里歴史まちづくり、

教育プログラムの開発等、幅広い分野が対象となっています。

公募要領では、研究課題の例示も行っていますが、

例示したテーマだけなく、多様な分野・視点からの応募をお待ちしています!

どうぞ奮ってご応募ください。

 

■令和3年度 首里城再興研究プロジェクト(研究推進課HP)

https://gspd.skr.u-ryukyu.ac.jp/gakusaibu/kenkyu/?page_id=25706

 

 リンク先には、

 公募要領、実施計画書(申請様式)、Q&Aが掲載されています。

 

 

さて、今号も長くなってしまいましたが、

令和3年度初となる首里城メルマガ、

皆さまのお気に召すトピックはございましたでしょうか。

 

琉球大学では、先日、

コロナ禍で1年生の時に入学式を行えなかった新2年生の入学式と、

令和3年度入学式とをダブルヘッダーで挙行しました。

 

私は、会場の外で学生の誘導を担当していたのですが、

令和2年度入学生(新2年生)が、

令和3年度入学生(新1年生)同様の晴れやかな笑顔で

式典に参加するのを目の当たりにし、

彼らの節目や区切りとなる式事に携われたことを嬉しく思いました。

 

大混乱だった去年の4月とは異なり、

オンラインを活用した取組が一般化しつつある今年の4月は、

コロナ禍でもできること、

それでも当面は控えた方が良いことや、

対面で言葉を交わす機会のかけがえのなさを認識しつつ、

一定の落ち着きをもって行動できているように感じます。

 

報道によって伝えられる感染者数の増減や、

医療現場のひっ迫状況、

変異ウイルスの広まりなど、

不安になることは多くあるのですが、

一般市民が心掛けられることを着実に実施して過ごしたいと思います。

 

次号も首里城関連トピックをお届けして参りますので、

どうぞよろしくお願いします!

 

 

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