*琉大学術リポジトリの「首里城」検索結果が表示されます
令和元年(2019年)10月31日の首里城の焼失は、沖縄県民に、単に壮麗な建造物が失われた喪失感だけでなく、連綿と継承してきた独自の文化や、それを守ってきた人々の営みの象徴を失った痛みをもたらし、国内外の多くの人々もまた、その痛みを共有しました。
県民のアイデンティティを揺るがした火災からこれまでの約1年、人々の想いを汲むように、首里城の歴史と沖縄の文化を学ぶ講演会の開催、新しいまちづくりの始動、県産材料調達への試み、平和を学ぶ拠点としての再評価等、首里城の焼失を契機にはじまった復興・再興に向けた取組は様々な分野で広がりを見せています。
また、国や県では、復興についての基本的な方針や考え方を定め、首里城正殿などの復元に向けた工程表の策定の検討や、観光振興や復元過程の公開等のニーズ対応した施策などが進められています。
このように、首里城再興に向けた様々な施策や取組が同時並行で進むなか、昨年12月に開催した「首里城再興緊急学術シンポジウム」で提起された「首里城再興に学術面から貢献するネットワークの構築」に向けて、琉球大学では「準備室」を設置し、情報発信と研究プロジェクトの促進に取り組み、4つの研究プロジェクトがスタートしました。
本シンポジウムは、多岐にわたる首里城再興に関する課題に対して、様々な分野の研究者の参画と融合による学際的な繋がりを醸成するとともに関係機関とも連携しつつ、学生、県民、地域社会と認識や問題意識を共有することで、さらに首里城再興に貢献することを目的に開催するものです。
(情報を更新していく予定です)
日時
令和2年10月10日(土)
13:30〜16:00(13:00開場)
会場
沖縄県立博物館・美術館3階 講堂
(沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号)
アクセスはチラシ等でご確認ください。
同時オンライン配信あります。
来場の申込みは上の専用ページからお願いします(画像をクリック)。または https://bit.ly/323MBhw から。オンライン配信のみの場合は不要です。
申込受付は終了しました。
参加無料:定員80名(事前申込制・先着順)
オンライン配信は、琉球大学地域連携推進機構のYouTubeチャンネルからとなります(画像をクリックまたは コチラ から)。
第1部:基調講演「首里城 ー平成の復元、令和の再興ー 」
1.高良倉吉 氏
(琉球大学名誉教授:首里城復元に向けた技術検討委員会 委員長)
2.下地芳郎 氏
(沖縄観光コンベンションビューロー会長:「首里城復興基本計画」に関する有識者懇談会 座長)
第2部:首里城再興学術研究プロジェクトについて
1.小野尋子 琉球大学 工学部 准教授
「複層的な首里歴史まちづくり ー城下町首里の都市形成史ー」
2.越智正樹 琉球大学 国際地域創造学部 教授
「複層的な首里歴史まちづくり ー歴史資源の多元性と新たな地図化ー」
3.平良 渉 琉球大学 研究基盤センター ポスドク研究員
「非破壊的な理化学分析による首里城瓦の製作技術の変遷の解明」
4.カストロ・ホワン・ホセ 琉球大学 工学部 教授
「首里城正殿再建に使用する県産木材の基準強度評価プロジェクト」
第3部:総合討論 学術ネットワークの拡大に向けて
ファシリテーター:木暮一啓 琉球大学 理事・副学長(企画・研究担当)
写真:中央が高良氏
令和2年8月の琉球大学にて
写真:下地氏
昨年のシンポジウムにて
写真:木暮理事
昨年のシンポジウムにて