学術ネットワーク Academic Network for Shurijo Reconstruction and Renaissance 琉球大学は、学術的な立場から首里城の再興に貢献します。

写真:河野哲舟

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No. 37 首里城関連トピックのご案内(2021年11月26日)

━━━━━━━━━━━━━━━ vol.037 ━ 2021.11.26 ━━

首里城学術ネットワーク メールマガジン

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*このメールは、首里城再興学術ネットワークのイベントに参加された方、

 沖縄県振興審議会委員等情報交換会ご案内メンバー、

 およびメール配信を希望された方などにお届けしております。

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こんにちは! 首里城再興学術ネットワークのメルマガ担当です。

 

気付けば18時にもなるとすっかり日が暮れ、

沖縄にもようやく冬の訪れが感じられる季節となりました。

 

そんななか、今年のはじめ頃から

日に日にお腹を大きくしていた妹から

可愛らしい元気な女の子が生まれました。

自身遅れていた予防接種を二回とも済ませることができ

顔を見せに行ってみると、抱っこにおむつ替え、

哺乳瓶で授乳までさせてもらいました。

先を越されてしまった焦燥感はどこへやら、

パパの体験をさせてくれた妹に感謝です。

 

感謝と言えば、先日は勤労感謝の日でした。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」

と定められており、今年最後の祝日でもあります。

そう思うと今年ももう残りわずか。

たがいに感謝しあう気持ちを持ってラストスパートをかけていきたいです。

 

さて、今号では首里城復興に関する話題となることも多い"瓦”を絡めながら、第37号お届けします!

 

【1 畏怖の念。瓦一枚に込められた想いと歴史】———————————

 

■ 赤瓦職人 首里城復興への想い(QABウェブサイト)

https://www.qab.co.jp/news/20211105143842.html

 瓦の試作品をつくるなかで、「できた瓦はみんな同じ色に見えるけど同じ色ではない」

 と語る職人さんのお言葉が印象的です。

 当時使用されていたものと完全に同じ瓦でなくとも、

 今度の復興に使用される瓦が、新たな伝統・文化として継承されていく、

 そして継承していく人材が育っている様子が伝わる話題だと感じます。

 

■ 令和3年度 首里城復元に向けた技術検討委員会 第4回彩色・彫刻ワーキンググループ会議(沖縄総合事務局ウェブサイト)

http://www.ogb.go.jp/kaiken/matidukuri/syurijou_hukugen_iinkai/R031110_1

(QAB琉球朝日放送ウェブサイト)

https://www.qab.co.jp/news/20211110144047.html

 瓦当文様について、軒丸瓦「い」タイプと軒平瓦Aタイプを基本に検討するとの記載があります。

 恥ずかしながら軒丸瓦、軒平瓦と聞いてもすぐにどのような瓦なのか

 イメージすることができず資料を探してみました。

 古い資料のようですが画像が掲載されたページをいくつか見つけることができました。

 文様についても、調べはじめると多くの気づきがありそうです。

 

□ 令和2年度 首里城復元に向けた技術検討委員会 第1回彩色・彫刻ワーキンググループ会議

(沖縄総合事務局ウェブサイト)

https://bit.ly/3CLImX3

 

□美術工芸/首里城軒丸瓦及軒平瓦

(那覇市歴史博物館 デジタルミュージアムウェブサイト)

http://www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp/archives/item3/35676

 

□令和3年度 首里城復元に向けた技術検討委員会 第3回木材・瓦類ワーキンググループ会議

(沖縄総合事務局ウェブサイト)

http://www.ogb.go.jp/kaiken/matidukuri/syurijou_hukugen_iinkai/R031006

 

■ 壺屋焼物博物館特別展(うちなー赤瓦ものがたり)に行ってきました!

(那覇市立壺屋焼物博物館ウェブサイト)

http://www.edu.city.naha.okinawa.jp/tsuboya/2021.1102-1226.html

 前号でも紹介したばかりですが、

 県外から友人が遊びに来ていたので一緒に観覧してきました。

 博物館入口には入館希望者の列ができており、

 人出が徐々に戻ってきているのを感じて嬉しくなります。

 

 友人はというと、瓦だけでなく大きな骨壷と、

 清明祭(シーミー)のパネルに興味津々でした。

 11月末から12月にかけて、瓦をテーマとした

 文化講座やクロストークも予定されており、

 こちらも気になるところです。

 

 〇 11月27日(土)、沖縄県立図書館にて

 文化講座:「島国の瓦の歴史-日本造瓦史における沖縄瓦の位置づけ」

 

 〇 12月11日(土)、那覇文化芸術劇場 なはーと にて

        文化講座:「琉球瓦の実像を探る~研究の現在の課題~」

 

   〇  12月12日(日)、那覇市立人材育成支援センターにて

         クロストーク:「沖縄の瓦が歩んだ歴史とこれからの景観形成」

 

 こちらはいずれも30名の定員が設けられていますので、

 ご興味ある方はお早めにお申し込みを!

 

■ 2021年ネットワークシンポジウムでも、瓦をテーマにした口頭発表が行われています

(琉球大学地域連携推進機構YouTubeチャンネル)

https://www.youtube.com/watch?v=5exTaUs6toU&t=4699s

 石嶺クチャとその他のクチャでは吸水率や収縮率、

 色味に違いが生じることが見て取れます。

 原料の配合についての調整が何度も行われ、

 使用される瓦の仕様が決まることを知りました。

 

■ 磨くほどに瓦も心も綺麗になった漆喰はがしボランティア(※開催期間終了)

(沖縄県ウェブサイト)

https://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/koen/documents/chirasi.pdf

 第35号でも案内させていただきましたが、

 磚瓦(せんが:御庭に敷かれていた瓦)の漆喰はがし

 ボランティアに参加してきました!

 作業に使用した赤瓦は、首里城正殿前の御庭(うなー)で

 使用されていた瓦だそうです。

 

 □ 磚瓦はこのような瓦です!

 (首里城再興学術ネットワークTwitter)

 https://onl.tw/M3e41da

 この瓦の上を琉球国王が歩いたかもしれないと思うと、

 ブラシを持つ手に力が入りました。

 

 赤瓦は、焼く前は青みがかった灰色である、

 クチャは沖縄本島北部よりも中南部で出土するなど、

 瓦に関する知識を得る良い機会にもなりました。

 作業日に修学旅行生の団体が首里城を訪れているのを見て、

 修学旅行生や観光客にも復興の様子を実際に感じていただき、

 県外にも広く広まってほしいと強く思ったボランティアとなりました!

 

 

【2首里城関連イベント&トピックス】———————————

 

■ 琉球王朝祭り首里「古式行列」YouTube配信

(首里城公園公式ウェブサイト)

https://oki-park.jp/shurijo/information/detail/6376

 今年度は無観客で行われた古式行列。

 来年度は間近で見てみたい…!

 

■ 首里城公園vol.16 首里城 表の世界

(首里城公園ウェブサイト)

https://www.youtube.com/watch?v=1I3oxJ3m5BA

 首里城解説員による首里城ガイドツアーの第16弾です。

 今回は「首里城の表の世界」について紹介されています。

 国王が通った御庭の浮道も後半に登場します!

 

■ 首里城再興学術ネットワークシンポジウムのダイジェスト版が公開されました!

(琉球大学地域連携推進機構YouTubeチャンネル)

 https://youtu.be/hT5DvMpUs1Y

 4分間のダイジェエスト版です。

 軽快なBGMに合わせてにっこり笑顔の多い、

 良い雰囲気が感じ取れる動画に仕上がっています。

 シンポジウム本編が見たくなるダイジェスト版、是非ご覧ください。

 

■ バーチャルOKINAWAで世界遺産「首里城」の復元が決定!

(バーチャルOKINAWA/VIRTUAL OKINAWA YouTubeチャンネル)

https://www.youtube.com/watch?v=pI51noiaJ-o

(バーチャルOKINAWAウェブサイト)

https://virtualokinawa.jp/news/news-news/voki_syuri/

 最近何かと耳にする「メタバース」の世界で、

 首里城をバーチャル体験することができるプロジェクトが始動しています。

 動画のBGMには個人的に練習中のヒヤミカチ節が使用されていて、

 テンション上がってしまいました。

 首里城エリアは来年2022年春公開予定のようです!

 

■ 首里城復興にデジタル技術活用!首里城復興DX共創ラボがオープン

(QAB琉球朝日放送ウェブサイト)

https://www.qab.co.jp/news/20211117144330.html

 沖縄県と連携協定を締結しているSCSK株式会社によるDX共創ラボです。

 周辺地域における魅力の向上や課題の解決、

 そして見せる復興についてこれから期待される取り組みにも注目していきたいです。

 

■ 琉大首里城講座も最終日を迎えることができました(~講座をサポートして感じたこと~)

 「琉大首里城講座」シラバス(琉球大学シラバス)

https://tiglon.jim.u-ryukyu.ac.jp/portal/Public/Syllabus/SyllabusSearchStart.aspx?lct_year=2021&lct_cd=101288002&je_cd=1

 琉大首里城講座をサポートする傍ら、

 受講する学生たちの様子を間近で感じることで、

 私自身も復興についての考えを深めるための良い機会となりました。

 学生の意見では、「グループワークを行いお互いの意見を交換することで

 多角的な視点から復興を考えることができた」という感想も多く、

 異なる学部の学生がグループに混ざることで

 実りのある意見を交わすことができたのではないでしょうか。

 そして、やはりこのような講座を開講してくださいました先生方には

 感謝の念に堪えません。

 

 講座の登録受付時には、嬉しいことに定員の2倍を超える学生の皆さまから受講登録の申請がありました。

 抽選の結果、本講座を受講することができた学生の皆さまはとても運が良かったと思います。

 ご自分の専門分野に戻られてからも、復興に視線を送り続けて欲しいです!

 

 

11月も先月に続き、首里城に関する新しい話題が多く見つかり、

時間の経過とともに首里城は言わずもがな、

首里城を中心に様々なものごとがうねりを起こしていることを

実感できるひと月になりました。

 

すでに温かくご購読いただいている皆さまにとってはもちろんのこと、

この秋生まれた姪のように将来を担う子供たち、

そして今回、首里城講座を受講した学生のような若い世代の目に

このメルマガが触れたとき、人々の復興にかける想いが少しでも

伝わるものになると嬉しい思いでこれからも書かせていただきます。

 

今年の発行も残すところあと2回の予定となりました本メールマガジンのご愛読、

これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

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