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━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.024 ━2021.2.12━━
首里城学術ネットワーク メールマガジン
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*このメールは、首里城再興学術ネットワークのイベントに参加された方、
沖縄県振興審議会委員等情報交換会ご案内メンバー、
およびメール配信を希望された方などにお届けしております。
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こんにちは! 首里城再興学術ネットワークのメルマガ担当です。
先号のメルマガの冒頭でお伝えした大学構内の桜ですが、
この2週間で瑞々しい葉桜が目立つ木々が増えてきました。
カンヒザクラは、花が丸ごと豪快に枝から離れてしまうため、
ソメイヨシノのように、花びらがひらりはらりと儚げに舞い散る幻想的な風景を見せてはくれないのですが、
どこよりも早く、
柔らかな新緑の葉が心地よい風にそよぐ「葉桜の候」の風情で、
私たちを楽しませてくれるように思います。
皆さまのお近くの桜の佇まいは、どのような様子でしょうか。
今号も、オンラインで楽しめる首里城関連トピックを中心にご紹介していきたいと思います。
【1 オンラインで楽しむ首里城関トピック】———————————
1.首里城基本計画は3月中旬に玉城知事に報告 沖縄県の復興有識者会議(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1270865.html
2月8日に開催された[第3回 首里城復興基本計画に関する有識者懇談会]の資料として
[首里城復興基本計画(素案)]がお披露目されたようです。
8つの基本施策が目指す姿、認識される課題や、
実現には誰にどのような取組が求められているのかなどが具体的に記載されています。
また、この素案の前段階の[たたき台]に対して、各委員がどのような意見を提出し、
沖縄県の担当部局がどのように向き合ったのかがわかる資料も併せて公表されています。
・首里杜構想は風景づくりであり100年計画である。超長期的に見据える必要がある。
・主な課題にある「地域周遊への誘導」、そして「観光資源としての利活用」について、
どのような地域周遊が望ましいのか、
どのような形で観光動線というものをつくっていくかを検討することを計画の中に入れるべき。
・地域で生活されている方がどういう交通環境を望んでいるかについて、住民を含めて話をすべき。
・ルネサンスとは古典を学んで新しく創るという視点があるが、
新しい琉球文化をどう作るかをもっと打ち出すべき。
といった興味深くも考えさせられるご意見が多数あり、
素案を読み込む手助けとして活用できるように思いました。
また、今回公表された素案に対する意見募集も行われています。
素案のこの部分が気になる、または、こうして欲しいというご意見がございましたら、
次のリンク先からご提案することができるようです。
□「首里城復興基本計画(素案)」に対する意見募集について(2月22日締切/沖縄県公式HP)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/tokumei/iken.html
■紹介した資料(PDF版)URL
①首里城復興基本計画(素案) (PDF:932KB)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/tokumei/documents/3th05_.pdf
②首里城復興基本計画(たたき台)」委員意見に対する対応状況(PDF:509KB)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/tokumei/documents/3th04_.pdf
2.首里城再建募金運動の現場から など(ニッケイ新聞WEBサイト)
沖縄県が開催した[令和の首里城復興「Zoom座談会」]の第2回目を拝見した際、
ゲスト参加されていたハワイ沖縄連合会のリン・ミヤヒラ会長が、
首里城焼失の際のコミュニティーで共有した悲しみや、募金活動につながった思いなどをお話されていました。
その話をうかがってから、
他の地域のウチナーンチュ(沖縄県系人)コミュニティーの動向も知りたくなり、
インターネットで情報収集を進めるなか、
ぜひ皆さまにご紹介したい記事がございましたのでご紹介いたします。
ここでご紹介するは、ブラジル連邦共和国において、
日本語の新聞を週5回発行する
[ニッケイ新聞]のWEBサイトに掲載された首里城に関連する記事です。
首里城焼失から募金活動に至るまでの
現地のウチナーンチュや他の日系人の皆さんの取組や思いを知ることができます。
5年に1度開催される[世界のウチナーンチュ大会]の際にも感じるのですが、
海外のウチナーンチュの皆さんの言葉や行動からは、
世代を超え、遠く離れた地であるはずの沖縄の歴史や文化に対する率直な気持ちが伝わります。
その気持ちに触れる度、
同じものを守り伝えていく者としての連帯感や「つながり」を感じずにはいられません。
■ニッケイ新聞WEBサイト[首里城]関連ニュース ピックアップ
①沖縄県人会=いま世界のウチナーンチュが立つ!=首里城再建に義援金集め=「ニュースを見て泣いた」(2019年11月1日)
https://www.nikkeyshimbun.jp/2019/191101-71colonia.html
②どうなる沖縄コミュニティの将来?=首里城再建募金運動の現場から(1)=イベント裏方に百人超の若者(2020年1月14日)
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200114-71colonia.html
③どうなる沖縄コミュニティの将来?=首里城再建募金運動の現場から(2)=変化しない根本、変わる文化(2020年1月15日)
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200115-72colonia.html
④どうなる沖縄コミュニティの将来?=首里城再建募金運動の現場から=(3)=「祭り太鼓で友情の輪広がった」
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200117-72colonia.html
⑤どうなる沖縄コミュニティの将来?=首里城再建募金運動の現場から(4)=若き沖縄研究者の卵たち
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200118-72colonia.html
■ニッケイ新聞WEBサイト TOP
□令和の首里城復興Zoom座談会(第2回)(沖縄県知事公室特命推進課YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=9-wkxSUwN6o&feature=youtu.be
3.1709年の首里城の大龍柱破片を初公開
「京の内」跡の発掘資料を展示 埋蔵文化財センター(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1262495.html
※注意※リンク先に記載された文化講座は、既に定員に達したため募集を締め切っています。
このトピックは、オンラインだけで完結するものではないのですが、
この企画展の開催期間中に外出自粛要請が緩和されることを願いつつ、
その日までに前知識を蓄えることで、
より企画展を楽しんでいただけると信じて、ご紹介させていただくものです。
1月26日から、西原町の沖縄県立埋蔵文化財センターで、
「首里城京の内跡出土展―発掘された倉庫跡」が開催されています。
今回展示されている大龍柱の破片は、
首里城跡に琉球大学を建設した際、京の内に移動されたものようです。
この破片が大龍柱の一部であることの確認は、
平成の首里城復元の際、大龍柱を含む多くの龍の彫刻などを担った
本学名誉教授 西村 貞雄 先生が行ったとのことです。
今回の企画展の展示室の床には、
発掘現場に立ち、出土品がどのように見つかったのかを
体感できるような工夫がされているそうです。
正殿前の大龍柱の生き生きとした迫力のある姿を復元した西村先生が、
写真資料や細部に関する記録がほとんどないなか、
どのような手がかりや資料から復元を進めたのかを窺い知ることができそうな論文がありますので、
企画展に出向く前に、ぜひご一読いただき、展示をより深く楽しんでいただきたいです。
□見る角度によってはモヒカン刈り!?[大龍柱]の特徴を知ろう!
龍柱について(西村 貞雄/琉球大学教育学部紀要 No.33 (1988/9)/琉球大学学術リポジトリ)
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/20.500.12000/942
今号は、少しだけオフラインの情報も交えたトピックのご紹介となりましたが、
皆さまのお気持ちを動かす内容が一つでもあれば、メルマガ担当として嬉しく思います。
次回も状況に応じた首里城に関連するトピックをお伝えしていきますので、
どうぞよろしくお願いします。
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