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━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.013━2020.08.12━
首里城学術ネットワーク メールマガジン
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*このメールは、首里城再興学術ネットワークのイベントに参加された方、
沖縄県振興審議会委員等情報交換会ご案内メンバー、
およびメール配信を希望された方などにお届けしております。
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こんにちは! 首里城再興学術ネットワークのメルマガ担当です。
先週8月7日は二十四節気のひとつである「立秋」で、暦の上では「秋」になりましたね。
これから先の暑さは「残暑」と記すのが習わしとのことですが、
路面に逃げ水が浮かびそうな真昼の日差しを思うと、
今年も「残暑」とは長い付き合いになりそうです。
さて、今号のメルマガは、学内公募プロジェクト関連の話題と、
首里城に関連した話題をお届けします。
【1 学内研究プロジェクトの紹介02:琉球大学×沖縄県工業技術センター 共同研究チーム】———————————
首里城再興学術ネットワーク(準備室)WEBサイトに、
前号(第12号)でお伝えした学内公募プロジェクトの打合せのうち、
「非破壊的な理化学分析による首里城瓦の製作技術の変遷の解明」
研究実施責任者 佐々木 健志 助教(琉球大学博物館 風樹館)
について、紹介記事を掲載しました。
琉球大学旧首里キャンパス時代に収集された14~18世紀の首里城の瓦と、
昨年の火災で焼け残った瓦を用いた研究プロジェクトの概要をご紹介しています。
この研究プロジェクトは、
これまで産業界と連携し、瓦の機能性や成形、材料となるクチャの埋蔵量などの研究を積み重ねてきた
沖縄県工業試験センターとの共同研究として進められるとのことで、
広がりのある研究の推進に期待が高まります。
「非破壊的な理化学分析による首里城瓦の製作技術の変遷の解明」(ネットワークWEBサイト)
http://www.res.lab.u-ryukyu.ac.jp/project02.html
□理化学分析に用いる最新の産業用CTスキャナー
(工業技術センター所有/おきなわオープンファシリティネットワークWEBサイト)
https://c-rac1.skr.u-ryukyu.ac.jp/OoPNet/o-itc/1261/
この機器は、研究や技術開発に使用可能な開放機器であるようです。
使用については、次の工業技術センターの機器使用に関する案内をご確認ください。
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/gijutsu/shiengyomu/kikishiyo.html
※「おきなわオープンファシリティネットワーク」は、
沖縄県内の研究機器・設備を運用する各機関が、
人的・知的・物的な資源(ひと・モノ・知恵)を相互に活用することで、
研究や開発に必要な機器や設備を強化し、研究能力や技術の向上をはかるため、
2019年に始動した活動です。
https://c-rac1.skr.u-ryukyu.ac.jp/OoPNet/
□工業技術センター 「瓦」に関する研究報告(沖縄県商工労働部 工業技術センター紹介ページ)
①平成25年度 沖縄県工業技術センター研究報告 第16号
与那原町赤瓦原材料(クチャ)埋蔵量調査
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/kikaku/kenkyuhoukoku/h25kenkyuhoukoku.html
②平成18年度 沖縄県工業技術センター研究報告 第9号
赤瓦の断熱特性の測定に関する研究
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/kikaku/kenkyuhoukoku/h18kenkyuhoukoku.html
③平成15年度 沖縄県工業技術センター研究報告 第6号
瓦等の押出成形製品の成形条件に関する研究
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/kikaku/kenkyuhoukoku/h15kenkyuhoukoku.html
④平成14年度 沖縄県工業技術センター研究報告 第5号
亜熱帯地域における機能性屋根材に関する研究開発-機能性屋根材試作に関する研究-
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/kikaku/kenkyuhoukoku/h14kenkyuhoukoku.html
⑤平成13年度 沖縄県工業技術センター研究報告 第4号
亜熱帯地域における機能性屋根材に関する研究開発-機能性屋根材素地の混合に関する研究-
https://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/kikaku/kenkyuhoukoku/h13kenkyuhoukoku.html
【2 首里城ネットWEBサイト トピック】———————————
1。沖縄県首里城復興基金の活用に関する方針(沖縄県特命推進課WEBサイト)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/tokumei/shurijo/kikin.html
7月31日の知事定例記者会見において、
国内外から沖縄県と那覇市に寄せられた寄附金36憶8千万円の活用方法として策定した、
「沖縄県首里城復興基金の活用に関する方針」を発表しました。
寄附金の使い道として挙げられた活用方法には、
正殿の木材や赤瓦の調達などがあり、
国営公園事業として正殿の復元に取り組む国と協議を進めなければならないようです。
首里城公園の複雑な所有や管理・運営形態、関係法令を踏まえた協議や調整は、
関係する皆さまの多大なご苦労やご心労により成り立つものと推察しますが、
炎に包まれた首里城の姿に心を痛めた多くの方々から寄せられた想いに沿う
寄附金の使い道となることを願ってやみません。
□寄附金(基金)の活用(沖縄県特命推進課Twitter)
https://twitter.com/okinawa_SMpref/status/1289040651271598080
□<首里城と共に>首里城基金 龍柱や破風に/県、活用方針を策定(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1166553.html
沖縄県が提供した[首里城復興基金の活用イメージ]が見やすく表示されるので、
活用方針でいうところの寄附金(基金)の使い道が具体的にイメージできると思います。
2。[マッカーサー書簡]を含む琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ(注1)が正式公開!(附属図書館WEBサイト)
https://shimuchi.lib.u-ryukyu.ac.jp/news/2020-08-03
8月3日、旧デジタルアーカイブからのコンテンツ移行が作業完了し、
新しいデジタルアーカイブが正式に公開されました。
今回の移行により、外部との連携が拡大したことで、
関係分野の研究に資する利用も拡大することが期待されます。
□[マッカーサー書簡](琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ)
https://shimuchi.lib.u-ryukyu.ac.jp/collection/other/ot00201
1951年2月の本学の開学記念式典に際し、民政長官ダグラス・マッカーサーが送った祝辞。
「首里城」という明示された表記はありませんが、
本学が琉球王朝の玉座のあった地に創設されたことの意義に言及した箇所があります。
注1 本学附属図書館の琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ
琉球・沖縄に関する古文献資料の教育研究資源を、
社会的資源として、市民がこれら資料に気軽に親しみ、
学習できる環境の整備と資料のデジタル化等を充実させることにより
教育・研究の進展と文化資源のグローバルな利用を図ることを目的として、構築されたものです。
3。見逃した方は、いませんか?
首里まちづくりシンポジウム ~新・首里杜(すいむい)構想とサスティナブルなまちづくりを考える~
(主催・首里まちづくり研究会/沖縄タイムス公式動画チャンネル)
8月8日に開催方法を無観オンライン配信に変更し、座談会形式で開催された
首里町づくり研究会(すいまち研)のシンポジウムには、
ライブ配信は、YouTubeでは約110名の方が参加していました。
すいまち研のFacebookやライブ配信後のYouTubeでは、
それぞれが680回、780回を超えて再生されています。(8月12日10時時点)
首里に縁を持たない初学者にもわかりやすい内容でしたので、ご紹介いたします。
シンポジウムでは、
冒頭、すいまち研のこれまでの取組が紹介された後、
座談会参加者の皆さんが、
首里の町が形作られた時代や、
生活する人々の痕跡が感じられる丁寧かつ機能性を有する町並みの特徴、
それらを踏まえた首里城の再建、
それだけに止まらない周辺地区の整備、
文化を継承するための人材育成、
首里城の火災以前から周辺地域の課題であった交通渋滞などについて、
それぞれのお立場から発言し、活発な意見交換が行われました。
すいまち研では、今後、ワークショップを重ね、
首里をどのような町にしていきたいのか、住民視点の意見を取りまとめていくようです。
□NPO首里まちづくり研究会(すいまち研)WEBサイト
https://www.e-sui.com/
今後のワークショップやシンポジウムなどの案内は、
↑↑↑で確認できます。
□「首里城周辺地域まちづくり団体連絡協議会」名称変更のお知らせ(すいまち研WEBサイト)
本メルマガの第10号及び11号でご案内した「首里城周辺まちづくり団体連絡協議会」が、
名称を
「首里杜地区まちづくり団体連絡協議会」
に変更したとのことです。
変更に至った経緯や想いは、短くまとめて触れるられるものではないと感じるため、
どうぞリンク先にて感じ取っていただければと思います。
第13号でお伝えしたい内容は以上となります。
県内の新型コロナウィルス感染症の発生状況は、
昨日の玉城知事の会見でも言及されたとおり、とても厳しい状況となっています。
特に病床占有率の高さからは、
医療機関などで対応されている皆さまが、
ひっ迫した状況下で、感染の防止と収束にご尽力されていることが読み取れます。
感謝と敬意をもって、そのご尽力に報いるため、
個人レベルで実行できる[医療の現場に、これ以上の負担をかけない行動]を行っていこうと思いました。
次号も首里城復興に関連したトピックをお届けしてまいりますので、
引き続きよろしくお願いします。
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