学術ネットワーク Academic Network for Shurijo Reconstruction and Renaissance 琉球大学は、学術的な立場から首里城の再興に貢献します。

写真:河野哲舟

*琉大学術リポジトリの「首里城」検索結果が表示されます

第8回 琉大未来共創フォーラム 首里城再興学術ネットワークシンポジウム 2021 開催報告

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*令和3年12月10日に修正版に差し替えました。

画像をクリックするとチラシのPDFをダウンロードできます。

日時・会場

日時

令和3年10月3日(日)
10:00〜16:30

 

開催形式

 オンラインのみ

(会場での対面式の開催はありませんでした)

ウェブ配信中

第1部 口頭発表

第2部 基調講演

第4部 パネルディスカッション

YouTubeのロゴをクリックすると動画を視聴出来ます。

琉球大学では、首里城再興学術ネットワークの拡充を進め、その活動の一つとして、毎年1回のシンポジウムを開催しています。今回、はじめて沖縄県と沖縄県立芸術大学と共同でシンポジウムを開催しました。令和3年10月3日(日)に第8回琉大未来共創フォーラム「首里城再興学術シンポジウム2021」として、オンライン配信しました。事前の申込者数は170名(参加総数149名)、YouTubeで公開中の動画の視聴回数は3週間で500回以上となっています。

シンポジウムは四部で構成し、多岐にわたる首里城再興に関する課題を解決するために、学生、県民、関係機関、地域社会、そして様々な分野の研究者を巻き込んだネットワークのあり方と学術的な活動について議論しました。

第一部の「口頭発表」では8題の講演があり、ネットワークの活動報告、琉球文学、収蔵品(修復や後継者育成)および正殿(木材や瓦)に関する研究、そして首里のまちづくりに関する提言など、多様な分野に及びました。

第二部の基調講演「首里城復元の意義と課題」では、沖縄県立博物館・美術館の田名真之館長から、首里城は、琉球国の王城、行政府、信仰の場としての多彩な顔を持つことや、歴史の主要な舞台となっていたことから、それらを踏まえつつ復元に取り組む必要性があることについて講演いただきました。

第三部の「ポスターセッション」では16題の講演があり、沖縄県による基本計画の説明、歴史文化、収蔵品(修復、後継者育成)、正殿(発掘調査、瓦、木材)、まちづくりなどの研究や活動がウェブ上へのポスター掲載により幅広く紹介され、チャット機能により活発な質疑応答が行われました。

第四部「パネルディスカッション」では、木暮理事・副学長(企画・研究担当)をファシリテーターに「学術ネットワークの役割 ~首里城の復興、まちづくり、琉球文化のルネサンス~」と題して、第一部や第三部による様々な研究や取組の講演を基にして、後継者育成や情報発信、まちづくりなどの課題について議論が交わされました。

参加者アンケートによると、多様な学術分野や活動に及んだプログラムについて、多くの方より高い評価をいただきました。今回のシンポジウムは、首里城復興が単なる復元ではなく、様々な琉球の文化や技術の伝承や復興も含まれていることを、多くの参加者で共有する場となりました。

参加されたみなさん、本当にありがとうございました。また、当日の都合が合わなかった方々や、より詳細を知りたい方々は、YouTubeにて動画をご視聴下さい。本学は、今後も学外連携や若い世代に繋げていく教育を充実させ、首里城再興学術的ネットワークの活動を継続していきたいと考えています。

 

 

ダイジェスト版
プログラム

タイトルをクリックすると講演要旨を読むことが出来ます。

タイトル横のYouTubeのロゴをクリックすると動画を視聴出来ます。

開会挨拶:県立芸術大学長 波多野 泉(10:00~10:10)

 

第1部:口頭発表(Zoomウェビナーにて開催 10:10~12:10)

 

①「首里城再興学術ネットワーク」について

琉球大学研究推進機構 特命教授 富永千尋

 

②『琉球文学大系』刊行事業について

名桜大学国際学群 上級准教授 照屋 理

 

③ 首里城美術工芸品の現状とこれから

一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究センター琉球文化財研究室 室長 幸喜 淳

④ 漆工品の復元製作と後継者育成

沖縄県立芸術大学美術工芸学部工芸専攻漆芸分野 准教授 當眞 茂

 

⑤ 発掘調査成果から見る首里城正殿跡

沖縄県立博物館・美術館 主任学芸員 山本正昭

⑥ 首里城正殿復元に向けた首里城瓦に関する調査研究

沖縄県工業技術センター環境・資源班 主任技師 花城可英

⑦ 首里城復元に係る県産木材の活用について

沖縄県農林水産部森林管理課 主幹 比嘉政隆

 

⑧ 50年後、どんな首里のまちにしたいですか

- 住民目線で発信するまちづくりの提言 -

NPO法人首里まちづくり研究会 理事長 伊良波朝義

 

昼の部・開会挨拶:沖縄県知事  玉城デニー(13:00~13:10)

 

第2部:基調講演(Zoomウェビナーにて開催 13:10~13:55)

 

首里城復元の意義と課題

沖縄県立博物館・美術館館長 田名真之

 

第3部:ポスターセッション

*動画配信はありませんのでご了承下さい。

 講演要旨のみ閲覧できます。

 

 

① 首里城復興基本計画について

沖縄県知事公室特命推進課 主幹 大濵長健

②「首里城再興学術ネットワーク」について

琉球大学研究推進機構 特命教授 富永千尋

 

③『琉球文学大系』刊行事業について

名桜大学国際学群 上級准教授 照屋 理

④ 首里城再建と蔡文溥

名桜大学国際文化研究科博士後期課程院生 前堂颯世

⑤ あの世の住まいに立つ龍柱 ~近世琉球の人びとの首里城イメージ~

沖縄国際大学総合文化学部准教授/沖縄国際大学南島文化研究所 宮城弘樹

 

⑥ 首里城美術工芸品の現状とこれから

沖縄美ら島財団総合研究センター琉球文化財研究室 室長 幸喜 淳

⑦ 漆工品の復元製作と後継者育成

沖縄県立芸術大学美術工芸学部工芸専攻漆芸分野 准教授 當眞 茂

 

⑧ 平成の首里城復元

沖縄県立博物館・美術館主任学芸員 宮城 修

⑨ 首里城正殿復元に向けた首里城瓦に関する調査研究

沖縄県工業技術センター環境・資源班 主任技師 花城可英

⑩ 非破壊的な理化学分析による首里城瓦の製作技術の変遷の解明

琉球大学博物館(風樹館)助教 佐々木健志

⑪ 放電プラズマ焼結法を用いて首里城破損瓦をリサイクルした

セラミックスについて

琉球大学大学院理工学研究科 院生 新城友秀、琉球大学工学部 学生 三宅正将

琉球大学工学部 准教授 神田康行

⑫ 首里城復元に係る県産木材の活用について

沖縄県農林水産部森林管理課 主幹 比嘉政隆

⑬ 首里城正殿再建に使用する県産木材の基準強度評価プロジェクト

琉球大学工学部 教授 カストロ ホワンホセ

 

⑭ 50年後、どんな首里のまちにしたいですか

- 住民目線で発信するまちづくりの提言 -

NPO法人首里まちづくり研究会 副理事長 平良斗星

⑮ 複層的な首里歴史まちづくり

- 城下町首里の都市形成史と水と緑のランドスケープ-

琉球大学工学部 教授 小野尋子

⑯ 複層的な首里歴史まちづくり

- 首里「瑞泉」環境をSTEAM/SDGs教育に活用するプロジェクト-

琉球大学理学部教授 古川雅英

 

 

第4部:パネルディスカッション:学術ネットワークの役割

~首里城の復興、まちづくり、琉球文化のルネサンス~

(Zoomウェビナーにて開催 15:15~16:25)

 

口頭発表、ポスターセッションで紹介された様々な取り組み、基調講演での提言などを踏まえて、首里城の復興、まちづくり、琉球文化のルネサンスに向けたこれからの取組と学術ネットワークの果たす役割について、パネリストからご発言いただきました。

 

①田名真之(沖縄県立博物館・美術館 館長)

②下地芳郎(沖縄観光コンベンションビューロー 会長)

③小林純子(沖縄県立芸術大学美術工芸学部 学部長)

④いのうえ ちず(首里まちづくり研究会 副理事長)

⑤島袋芳敬(沖縄県 政策調整監)

⑥木暮一啓(琉球大学 理事副学長:ファシリテーター)

 

 

閉会の挨拶:西田 睦 琉球大学長(16:25〜16:30)

 

計画

歴史文化

収蔵品

正殿

まち

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歴史文化

収蔵品

正殿

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みなさま、ご参加ありがとうございました
首里城再興 学術ネットワーク 琉球大学 首里城ネットワーク担当 お問い合わせ先(メール)shuri_net@acs.u-ryukyu.ac.jp