学術ネットワーク Academic Network for Shurijo Reconstruction and Renaissance 琉球大学は、学術的な立場から首里城の再興に貢献します。

写真:河野哲舟

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首里城学術ネットワーク メールマガジン
No. 23 首里城関連トピックのご案内(2021年1月29日)

━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.023━2021.1.29━━ー

首里城学術ネットワーク メールマガジン

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*このメールは、首里城再興学術ネットワークのイベントに参加された方、

 沖縄県振興審議会委員等情報交換会ご案内メンバー、

 およびメール配信を希望された方などにお届けしております。

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こんにちは! 首里城再興学術ネットワークのメルマガ担当です。

 

今週は、週のはじめは半袖でも心地よい季節外れの陽気だったのに、

週末に向けて日増しに冬の寒さが舞い戻るという気温の上げ下げの大きな週でしたが、

皆さま、健やかに過ごされていますでしょうか。

大学構内では、週初の陽気に誘われてか、

カンヒザクラがギュッと固く縮こまっていた蕾をふっくらとほころばせ、

煤竹色の枝に艶やかなピンクの彩りを添えています。

 

沖縄県でも独自の緊急事態宣言が発出され、

県民の一人ひとりに、不要不急の外出を控えるなどの、

新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた取組の徹底が求められているところですので、

今号も外出しなくても楽しめる首里城関連コンテンツをご案内したいと思います。

 

 

【1 オンラインで楽しむ首里城関コンテンツ】———————————

 

1.首里城 知られざる華麗な姿(YouTube:沖縄県公式チャンネル)

https://www.youtube.com/watch?v=bZjBaMkZupE

 

 今さらだとは思うのですが、沖縄県のYouTube公式チャンネルで視聴できる、

 首里城の役割や施設などがわかりやすく紹介されているコンテンツのご案内です。

 約24分で王府や首里城のことがサクッと復習できる、

 とてもありがたい内容となっています。

 

 また、沖縄県公式チャンネルでは、

 この他にも、[琉球歴史ロマン探訪]という5回のシリーズがあり、

 その中でも[4琉球歴史ロマン探訪~琉球王国の輝きを辿る~【VR】]は、

 VRゴーグルがなくても、首里城を散策している気分に浸れるコンテンツです。

 お時間がございましたら、↓こちら↓のコンテンツもお楽しみください。

 

 □琉球歴史ロマン探訪(YouTube:沖縄県公式チャンネル)

https://www.youtube.com/user/okinawaOfficial/search?query=%E7%90%89%E7%90%83%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%8E%A2%E8%A8%AA

 

 

2.RBC NEWS「首里城謎めぐり」(【琉球放送】RBC NEWS YouTubeチャンネル)

https://www.youtube.com/c/rbcthenews/search?query=%E9%A6%96%E9%87%8C%E5%9F%8E%E8%AC%8E%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A

 

 昨年9月から10月にかけて琉球放送で放映されたシリーズがYouTubeで視聴できます。

 全4回のシリーズで、1回の視聴時間が8分以内のコンパクトなものとなっています。

 それぞれの回のタイトルは次のとおりです。

 

 ①首里城謎めぐり(1)神秘の「京の内」

https://www.youtube.com/watch?v=biy3zbD3zJA

 

 ②首里城謎めぐり(2)龍樋の水

https://www.youtube.com/watch?v=w6471GKVzbY&t=27s

 

 ③首里城謎めぐり(3)「御嶽が語る王国の祈り」

https://www.youtube.com/watch?v=7iQsaI--Id8

 

 ④首里城謎めぐり(4)王族眠る「玉陵」の不思議

https://www.youtube.com/watch?v=b0xKQotqmhY&t=14s

 

 個人的には、建造物としても興味が尽きない玉陵の回がとても楽しかったです。

 

 

3.通し上演がオンライン鑑賞できる組踊コンテンツのご紹介

 

 唐突ですが、王府時代の文化・教養・芸能が集約された総合芸術ともいわれ、

 首里城で中国からの冊封使をもてなすために演じられたとされる[組踊]、

 皆さまは鑑賞されたことがございますでしょうか?

 

 私は生粋の沖縄県民であるにも関わらず、

 組踊の鑑賞回数は片手で数えられる程度で、

 しかも普及公演のように解説付き上演の鑑賞がほとんどという有様です。

 

 そんな私ですが、この1年近く首里城再興に関する業務に携わるようになり、

 沖縄県の[首里城復興基本方針]の基本施策8[琉球文化のルネサンス]や、

 首里城復興基本計画に関する有識者懇談会や部会で議論されている内容を知るごとに、

 単なる受け売りの情報だけでなく、浅薄な理解によるものであっても、

 自分の言葉で組踊を伝えられるようになりたいと思うようになりました。

 

 ・・・前置きが長くなってしまいましたが、

 私がお勉強のために収集した組踊に関する膨大な情報から、

 個人的におススメしたい、

 [ビギナーでも少し踏み込んで組踊が鑑賞できるようになる]前知識や、

 組踊の代表的な演目[二童敵討]の通し上演が視聴できるコンテンツ、

 その演出に関する情報をご紹介させていただきます。

 

 □前知識~コレを知っていると、少し見方が変わるかも!

  ①麗しき「組踊」の世界(おきなわ物語/沖縄観光コンベンションビューロー 沖縄観光情報ポータルサイト)

https://www.okinawastory.jp/contents/dento/kumiodori

 

  ②琉球芸能編 組踊 組踊の演出(文化デジタルライブラリー/日本芸術文化振興協会ホームページ)

https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc19/ensyutsu/odori/

   組踊の約束事や所作の意味するところを知っていると、面白さが増しますよ。

 

 □[二童敵討]の名場面の演出~コレを知っていると、深みが増すかも!

  組踊「二童敵討」の演出論(大城 學/琉球アジア文化論集 : 琉球大学法文学部紀要 No.3/琉球大学学術リポジトリ)

http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/20.500.12000/36710

 

  見所とされる阿麻和利の見得「七目付(ななみじち)」などの演出について、

  様々な台本を比較しつつ論考されています。

  こちらの紀要論文を手元において、

  次に紹介するコンテンツを視聴していただくと、

  演者の一つひとつの所作に鮮やかな印象が加わるように思います。

 

 □組踊の代表作の一つである[二童敵討]の通し上演コンテンツ

  ご紹介するのは、

  ユネスコの無形文化遺産に登録された2010年11月16日の3日後に、

  国立劇場おきなわで上演された

  普及公演「生徒のための組踊鑑賞教室 二童敵討」の通し動画となります。

 

  通しで鑑賞できるコンテンツで、かつ、国立劇場おきなわを会場とするものは珍しいのではないかと思います。

  先にご紹介した前知識①の嘉数 道彦 氏が前説を務めるコンテンツは、

  4分に満たない短さなのですが、

  説明しすぎることなく、続く演目への興味をかきたてるもので、とても素晴らしいと思います。

 

  組踊「二童敵討」(YouTube:沖縄タイムス公式動画チャンネル)

 

  ①前説(約3分半)

https://www.youtube.com/watch?v=ptRrVfVR7D4

 

  ②組踊「二童敵討」第一場 阿麻和利登場(約5分)

https://www.youtube.com/watch?v=RCJzW-OUvpc

   大城學先生の紀要論文で扱う「七目付」は、このコンテンツの2:05頃からスタートします。

 

  ③組踊「二童敵討」第二場 鶴松、亀千代と母親の別れ The Kumiodori Nidou Tekiuchi(約24分)

https://www.youtube.com/watch?v=rCU214Bb1Ik

 

  ④組踊「二童敵討」第三場 野遊びと敵討ち前半(約8分)

https://www.youtube.com/watch?v=-dcggZCx1HA

 

  ⑤組踊「二童敵討」第三場 野遊びと敵討ち後半(約9分)

https://www.youtube.com/watch?v=F7FQ7EFEq2U

   大城學先生の紀要論文で扱う「戻せはやるまい」は、このコンテンツの4:40頃からスタートします。

 

  ①から⑤までで約50分の長さです。

 

 □組踊の生みの親とされる、玉城 朝薫について

  うちなー昔話(組踊の生みの親/NHK WEBサイト内 うちなーであそぼ)

https://www.nhk.or.jp/okinawa/asobo/archives/111.html

 

 玉城 朝薫の生い立ち、組踊を考案までを約5分の動画で紹介しています。

 サーターアンダギーから生まれた

 NHK沖縄放送局のマスコットキャラクター[さぁたぁちゃん]が、

 沖縄の方言でゆったりと説明するのですが、字幕つきなので、方言が分からなくても楽しめます。

 

 

今号も、オンライン上で楽しむコンテンツをご紹介いたしましたが、

お楽しみいただけましたでしょうか。

 

次回も状況に応じた首里城に関連するトピックをお伝えしていきますので、

どうぞよろしくお願いします。

 

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